朝の東京が、ますます賑やかになってきている。近年、都内で「モーニング専門」や早朝から本格的な朝食を提供するカフェが相次いでオープンし、大きな話題を呼んでいる。特に人気なのが、野菜たっぷりでヘルシーなのにボリューム満点の「プレート朝食」。インスタ映えするおしゃれな盛り付けと、映画のようなロマンチックな店内雰囲気が、20〜30代の女性を中心に支持を集めている。
なぜ今、モーニングカフェがブーム?
背景には、コロナ禍後の「朝活」需要の高まりがある。リモートワークが増え、通勤ラッシュを避けて早起きする人が増えた一方で、「1日のスタートを丁寧に過ごしたい」という意識が強まった。加えて、健康志向の高まりから、野菜中心のヘルシーメニューが求められるように。従来のトースト+コーヒーだけのシンプルモーニングから、海外風のボリュームプレートへシフトしているのだ。
人気のメニュー例は、アボカドトーストに新鮮野菜のサラダ、フルーツ、ヨーグルト、卵料理がワンプレートにぎっしり乗ったもの。カロリーを抑えつつ満足感が高く、「食べたのに軽い!」とSNSで拡散されている。価格は1000〜2000円前後と少し贅沢だが、「映画のワンシーンのような朝を味わえる」とリピーターが急増中だ。
注目のお店ピックアップ
- ZTTo morning(麹町):2025年3月オープン、パンとエスプレッソと系列のモーニング専門店。天然酵母パンに季節の野菜プレートが大人気。
- THE ORDY BAKERY(目黒):大理石カウンターのシックな空間で、国産小麦のパンとオーガニック野菜のヘルシープレートを提供。
- GOOD CHEESE GOOD BAKE(学芸大学):牧場直送の新鮮チーズを使ったプレート。工房併設で作りたて感が魅力。
- TruffleBAKERYカフェ(下北沢):トリュフ香るパンとボリューム野菜で、贅沢な映画のような朝を演出。
これらの店はオープン直後から行列ができ、週末は予約必須のところも。明るい自然光が入る店内やテラス席が多く、「海外ドラマに出てくるような雰囲気」との声が相次ぐ。
カフェ事情に詳しいフードライターは「東京の朝食文化は進化中。ヘルシーでフォトジェニックなプレートは、忙しい日常に癒しを与えてくれる」と指摘。訪日外国人観光客にも「Japanese morning cafe」として注目され始めている。




