2025年6月26日(木)、X(旧Twitter)のオーナーであるイーロン・マスク氏は、同プラットフォーム上の広告からハッシュタグを禁止すると発表しました。新ルールは6月27日(金)から適用され、広告主は投稿内でハッシュタグを使用できなくなります。一般ユーザーの投稿には影響しません。
マスク氏「ハッシュタグは美観を損なう」
マスク氏は自身の投稿で「ハッシュタグは美的悪夢だ」と述べ、今回の決定の理由を説明しました。彼は以前からハッシュタグのデザイン性に否定的な意見を示しており、2024年12月にも「ハッシュタグはもう不要だ」と発言していました。
Xは近年、コンテンツの発見や広告ターゲティングにAI技術を積極的に導入しています。マスク氏は「XのAIシステムは、ハッシュタグがなくても投稿内容を十分に認識できる」と強調。xAI社が開発したAIチャットボット「Grok」など、最新技術を活用して広告の最適化を図る方針です。
業界の反応は賛否両論
この決定に対し、広告業界やユーザーからは賛否の声が上がっています。
一部の広告主は「広告がすっきりと見やすくなる」と歓迎する一方、特に暗号資産業界や政治広告の分野では「発見性が低下し、ターゲット層へのリーチが難しくなる」と懸念する意見も出ています。
Xは今後、AIによるレコメンド機能を活用して広告の効果を維持する方針ですが、従来のハッシュタグに頼ったマーケティング手法は大きな転換点を迎えています。