〜韓国伝統の「丹青」における線と点、そして制作の「時間」を現代芸術として再解釈〜
【東京】 宮殿や寺院など数々の国家遺産現場で伝統技法を継承してきた文化財修理技術者であり、現在「景福宮・興福殿(キョンボックン・フンボクジョン)」一帯の丹青復元工事で総括責任者を務める職人・金貞賢(Kim Jung Hyun)の東京招待個展〈光を待つ線:線から点へ、丹青の時間〉が、東京・神宮前のGallery IRRITUM Tokyoにて8月30日(日)まで開催されている。
◆ 華やかな色彩の前に存在する「線と点」の時間に注目 約30年にわたり伝統技法の継承と現代的拡張の可能性を探求してきた金貞賢の作業は、完成された丹青の華やかな色彩よりも、 settlement その前段階に存在する「過程」に注目する。
丹青の制作過程において、下絵を描く「出草(しゅっそう)」、線に沿って小さな穴を開ける「穿草(せんそう)」、そして一本の墨線で形を完成させる「白描(はくびょう)」など、これまで作品として表面化することのなかった伝統技法を今日の造形言語として再解釈している。 特に、丹青において明度を表す単位である「光(ピッ)」に着目し、漆紙や紺紙の上に残された数千の穴から漏れる光が、消えゆく運命にあった下絵の痕跡を新たな造形芸術へと変容させていく。
◆ 伝統的な丹青工程(10段階)の記録と再解釈 本展では、景福宮興福殿の現場でも用いられる伝統的な丹青の制作工程(1.出草 ➔ 2.穿草 ➔ 3.面磨き ➔ 4.阿膠礬水 ➔ 5.仮塗り ➔ 6.打草・打粉 ➔ 7.初光入れ ➔ 8.二光入れ ➔ 9.墨線・粉線引き ➔ 10.民主点打ち)を背景とした作品群も紹介される。伝統と現代、技術と芸術の境界を行き来しながら、伝統丹青が生み出される「時間そのもの」を同時代芸術として提案する試みとなっている。
■ 作家プロフィール
金貞賢(Kim Jung Hyun / b.1979)
- 学歴: 東国大学校 芸術大学美術学科仏教美術専攻卒業、同大学院博士課程修了
- 主な資格・専門委員:
- 国家遺産修理技術者(丹青)
- 国家無形遺産・仏画匠 履修者 / 丹青匠 伝授者
- 国家遺産庁 国家遺産委員会 専門委員(丹青)
- 主な経歴:
- 2025年〜現在:景福宮興福殿一帯 丹青復元工事 総括責任者
- 2024年〜현재:韓国伝統文化大学校 伝統美術工芸学科 兼任教員
- 2019年:ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』丹青制作および監修
- 代表作品・実績:
- 景福宮興福殿一帯 丹青復元
- 北朝鮮 金剛山 神渓寺 築聖殿(共同復元プロジェクト)
- 求礼 華厳寺 一柱門 復元丹青 等
■ 出品作品例
- 《慶会楼、線を宿す》(白描)
- 《光を待つ線-慶会楼》(穿草)
- 《光を待つ線-交泰殿》(穿草) / 《光を待つ線-興福殿》(穿草)
- 《光を呼び覚ます龍》(穿草)
- 《慶会楼、線の記憶》シリーズ(巻物)
- 《丹青工程過程》 / 《丹青の痕跡》(出草・穿草・打草本)
- 《観経変相図》(金泥) 等
■ 開催概要
- 展示会名: 金貞賢(Kim Jung Hyun)個展〈光を待つ線〉(副題:線から点へ、丹青の時間)
- 会期: 2026年8月6日(木)〜 8月30日(日)
- 時間: 12:00 〜 18:00(休廊日:月曜日・日曜日・祝日)
- 会場: Gallery IRRITUM Tokyo(東京都渋谷区神宮前4丁目-16-10 Mビル神宮前 2F)
- 観覧料: 無料
- アクセス: 表参道駅 Exit A2より徒歩7分 / 明治神宮前駅 Exit 5より徒歩10分
- 公式Instagram: https://www.instagram.com/irritumtokyo/
■ お問い合わせ先
ギャラリー名: Gallery IRRITUM Tokyo
代表: キム・ヨンジュン (Kim Yeong-jun)
連絡先 TEL: +82-10-2011-7591
E-mail: irritumomotesando@gmail.com
住所: 東京都渋谷区神宮前4丁目-16-10 Mビル神宮前 2F





