セブン-イレブンが12月1日に発売した新商品「まるでイチゴを冷凍したようなひとくちアイス」が、予想をはるかに超える勢いで売れている。店頭に並んでからわずか3日間で全国累計販売数が100万個を突破。在庫切れの店舗が続出し、SNSでは「どこにもない」「やっとゲットした!」という投稿が溢れている。
このアイス、見た目は完全に本物のイチゴ。中身まで赤く、ヘタの部分まで再現された立体造形が特徴だ。一口かじると、外側はシャリッとしたコーティング、中はジューシーなイチゴ果肉入りのシャーベット。味は「冷凍イチゴそのもの」と評判で、開発担当者は「見た目だけでなく、食感と香りまで本物に近づけるのに2年かかった」と明かす。価格は税込198円と手頃なのも人気に火がついた理由の一つだ。
火付け役はTikTok。発売当日にインフルエンサーが「リアルすぎて怖い」と投稿した動画が24時間で500万再生を超え、そこから連鎖的に拡散。現在、関連動画の総再生回数は4000万回に達し、ハッシュタグ「#セブンイチゴアイス」はトレンド1位を3日連続で記録した。コメント欄には「コンビニ行ったら10店舗ハシゴした」「子供が本物のイチゴと間違えて冷凍庫探してた(笑)」といった声が並ぶ。
セブン-イレブン広報によると、初回入荷は通常の新商品の約3倍を用意していたが、それでも足りなかったという。8日朝の時点で、全国約2万1000店舗のうち約4割が品薄または完売。急きょ増産体制に入り、12月中旬には通常の2倍量を追加投入する予定だ。店舗スタッフからは「朝イチでまとめ買いする人が多く、レジに20個30個並べられることも」との話も聞こえてくる。
実はこの商品、セブンが2024年から進めている「まるでシリーズ」の第5弾。これまでは「まるで梅干し」「まるで焼き芋」「まるでみかん」など、どれも見た目を徹底的に再現したことで話題になっていたが、今回は特に「完成度が違う」と評価されている。食品研究所の協力で、イチゴの表面のツブツブまで3Dプリンター技術を応用して再現し、中の果肉感も特殊な凍結方法で表現したという。
SNSの盛り上がりは海外にも波及。中国の小紅書(RED)や韓国のInstagramでは「日本旅行のときに絶対買う」と書き込みが相次ぎ、訪日観光客の買い物リストにも影響が出始めている。一方、転売ヤーも動き出し、フリマアプリでは定価の3〜5倍の値段で出品されるケースも確認されたが、セブンは「転売目的のまとめ買いはご遠慮ください」と注意喚起を出している。
この冬、コンビニ冷凍ケースの主役は間違いなくこの赤いイチゴたちだ。セブンは「次はどのフルーツに挑戦するか、すでに検討に入っている」と含みを持たせている。SNS発のヒット商品が、今年の年末商戦をどこまで牽引するか──注目が集まっている。





